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ルーベンス展
2019.01.16
趣味が美術鑑賞であると公に謳っていますが、
『絶対、ウソでしょ?!』
とよく言われます。
確かに、そんな高尚な趣味持っていそうな要素が全くない様に見えるかもしれませんが、実はけっこう長い間美術館に足を運んでは絵画を眺めています。
美術鑑賞が趣味になったきっかけを探っていくと、大学生の頃にまで遡ります。当時、ご縁あってお話を伺った経営者の方に
『多くの文化的なものに触れて感受性を高めることで、職との出会い、働き方、幸福の感度が大きく違ってくる。』
ということを教わり、よく分からないまま美術館に行きったことが始まりです。
勿論、当初は何も面白くなく鑑賞に来ている人を見て罰ゲームかなにかかと思うくらいでした。
あれからかれこれ10年くらいは経つでしょうか。
今となっては歴史的背景や当時の流行なども分かってきて、1つの絵から楽しめる要素が増えたと思います。とはいえ、まだまだ分からないことばかりです。奥が深い。
そんなこんなで美術、特に西洋絵画が好きな私ですが、今回は《ルーベンス展―バロックの誕生》を見に行って来ました。
『ルーベンス?』
と思った方が殆どだと思いますが、我々との接点でいうと「フランダースの犬」で主人公のネロが好きだった絵の作者がルーベンスです。
今回の展示会で使われたコピー『王の画家にして、画家の王。』に違わぬ作品の数々で、とても見応えがありました。
特に今回の展示会は、ルーベンスが何に学び、どんなことに影響を受け、いかに作品に反映させたかがよく分かる企画になっていたので、音声ガイドの長澤まさみさんに感謝です。
どの時代も、過去に学び、それをどう生かすのか、というフレームワークは変わらないんだな、としみじみ考えてしまいました。
「フランダースの犬」によると銀貨を払った人だけが絵画を見れたそうなので、1600円で世界的名画を日本にいながら見られる現代社会・日本社会がいかに恵まれているかを実感します。
余談ですが、営業時間終了間際にゆっくり見ることが多く、今回も遅い時間に行くと、、人だかりが。
『?』
と思いその場で待っていると、なんと天皇皇后両陛下がいらっしゃっていました。閉館後に鑑賞されたのでしょうか。
偶然にも同日に鑑賞出来ただけで嬉しくなりました。
良い1日に感謝。
この記事を書いた人:井上 大夢