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資産形成とキャリア
2019.06.06
こんにちは。井上です。
6月3日に金融庁から、『高齢社会における資産形成・管理』における報告書が出されました。
公的年金制度に頼って生活すると資金が枯渇するという内容ですが、その報告書だと95歳まで生きるのには2,000万円くらい切り崩しができる資産が必要とのことでした。
人生100年って言われますからね。。
我々一般個人にとって、いわゆる老後の資産形成に対する概念って、バブル期の頃とあまり変わっていないのではないかと思います。
60歳そこそこで退職し、退職金と年金でセカンドライフを謳歌する。こんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
勿論、人生色々なので正解、間違いはないのですが、この人生設計で見落とされがちなのが『当時との金利の違い』です。
数十年前は、金利が今と比べ物にならないくらい付いたので、定期預金で複利運用すれば10年で倍にはなっていました。
つまり、退職金をもらって半分は定期預金、もう半分を切り崩しながら年金で生活すれば何も問題はなかったんですよね。
羨ましい。
報告書では、解決策として長期的な視点で投資をし、資産形成を図るよう促しています。
ただ一方で、2,000万円を用意しても100歳を越えて生きる可能性もあれば、平均よりもお金を沢山使うこともありえますよね。
そうすると、切り崩しってめちゃくちゃ怖くないですか。。蓋開けてみないと分からないという意味では、値札見ないでする買い物みたいですよね。
、、、、こんな事を考え始めると止まらないのですが、1つ言えることは自身で必要な収入を得るスキルを持つ事が最大の安定に繋がるということです。
国も資産形成に関しては自助努力を促していますし、企業側も終身雇用を考え直し始めています。
ともすると、『これくらいの収入を得る術は知ってる』っていう状況を作っておくことってすごく重要だと思うんです。必要だと思ったときに、収入を生み出す力が。
これらのことを踏まえて戦略的にキャリアを形成していくことが今まで以上に大切になりそうです。
事実として、生きていく為に安価な労働力を提供し続けなればいけなくなった年配の方も増えているとのこと。
本当に難しい時代です。
この記事を書いた人:井上 大夢